より よく 生きる

よりよく生きるために

より よく・ミニマリスト

 

この世の中は大量消費社会だとよく耳にする。

モノが巷に溢れるようになり、人は安価で大量のモノを購入または廃棄ができる。必要であるモノに囲まれることで人は安心感であったり「豊かさ」を感じることができる。しかしそれと同時に、不必要なモノまで購入できるようになってしまったのだ。

 

2010年前後からミニマリストが国内外でも流行するようなり、2015年には流行語にもノミネートされている。ミニマリストは必要最低限のモノだけで暮らす人々のことである。冷蔵庫であったり、洗濯機、そういったものを待たないで生活する人もいる。

もしかしたらミニマリストの人々はガンジーに憧れているのかもしれない。彼についてはまた、彼についての伝記を読んで読了にまとめたいとぼんやりとだが思っている。

 

さて、前置きはこのくらいにして、私のことを話そうと思う。自慢ではないが、私は超のつくマキシマリストであった。

マキシマリストはミニマリストの逆を想像すれば容易い。好きなモノや大切なモノなど多くのモノに囲まれて暮らすことに幸せを感じる人々のことである。ただ残念なことに私の場合は、あふれかえったものが別段好きなものではなかったのである。要は汚部屋出身者なのだ。

 

年齢的には25歳くらいまで汚部屋の住人だっただろうか。その辺りをきちんと記録しておけばよかったと後悔している。実家暮らしで6~8畳くらいの自室には、文字通り足の踏み場がなかった。部屋のあちこちにはブラックホールと呼ばれる山があった。(その山に吸収されると無事帰ってくる可能性が低いため、ブラックホール命名した)そのブラックホールの山には、衣類、漫画、雑貨…たくさんのものがあふれていた。数えてはいないので明確には解らないが、漫画だけで千冊単位、服だけでも百着以上あったように思う。そんなにも服にあふれていたというのに、私は毎日の着ていく服がないと嘆いていたのだから、今思うと不思議でならない。

 

それらを捨てるきっかけになったのが、まず禅の本であった。 

禅が教えてくれる美しい人をつくる「 所作」の基本

著者:枡野俊明

 

これは今も手元においてある本であるのだが、別段断捨離の本というわけではない。禅の本であって、自己啓発本に近い本である。例えば、呼吸、姿勢について、そして日々の掃除や暮らしについて。もちろん無駄を省き、不要なモノを手放すという話題もある。1コラム2~3頁ほどで綴られている。

 

当時の私は公共図書館に勤め始めたばかりだった。人間関係も、恋愛も、そして汚部屋も、何もかも完結しない。中途半端にだらだらとしている。体型はタバコをやめたことで大きく崩れ、肌は荒れ、髪もいたみ、何よりも心が荒んでいた。ちなみにこの年に全身にアレルギー症状がでて週3日点滴治療を数か月、その次の年には小腸がつまり4日ほど入院、その間 年に2度喘息症状が出て1か月程 声が出ない日々が続いた。

なにはともあれ、自分が思い描く「美しさ」とは縁遠いところにいた。そんな訳で吸い寄せられるように、ただ半ば惰性でこの本を図書館で借りたのだった。

 

そこで気が付いたのが、自分はこの本と全く逆のコトをして日々過ごしているということだった。姿勢は猫背で老婆のように丸く、食事もジャンクフードを主食とし、使ったものは使ったまま根を生やし汚部屋が増殖する。それを辞めて、0からやりなおしてみればどうだろうと思い立ったのだ。

 

私は何事も形から入る人間だ。まず知識だ。知識が必要だ。

そういうわけでまず汚部屋を解消しようと考えた。

 

人生を変える断捨離

著:やましたひでこ 

人生がときめく片付けの魔法

著:近藤麻理恵

 

ここでようやく断捨離や片付け本に到達したのである。 (長かった)

ときめくモノ、要は自分が必要としているモノを残しそれ以外は手放す。セカンドストリートの常連になったかのように、定期的に自室の中を点検し、その度に手放した。こうしたリユースに回せたのは良い方で、残念ながらゴミとして処分せざるを得ないものも多かった。ゴミ袋で10袋以上は処分しただろう。どれだけ金銭的にも環境的にも時間的にも無駄なことをしてしまったのか。頭が痛いものであった。

ただ油断するとまたすぐにモノが増える。買い物の仕方に問題があるのは明確なのだが、いまだに失敗してしまうことがある。とりあえず衣類はネットでは買わないと決めた。

そして自戒の意味を込めていまだにミニマリストやそれに関連する図書を読み、自己啓発に励んでいる所存である。そのおかげでエシカルなどの環境問題や、フェアトレードといった知識を得たので無駄な努力ではない。

 

なんにせよ、マキシマリストだった私は少しずつミニマリストとしての生き方に変わっていったのだ。

 

手ぶらでいきる。

著:しぶ

 

最近のキーとなった本 はミニマリストしぶさんの本である。最近と言っても拝読したのは1年ほど前であるが、生き方に関してもミニマルに移行してみようと思うようになった。

 

「より少なく、しかしよりよく生きる」

最小限のお金と物で生きることで、みえてくるものがある。

p13より引用 

 

例えば食事に関して、1日に人は3食必要なのだろうか。

睡眠、人は必ずベッドで寝なければならないのだろうか。

そういった当たり前にしてきたことを疑ってみるきっかけになった本である。暮らし・物・体・時間・思考・人間関係のそれぞれを自由にするためにどうするかが綴られている。

 

何事にも足るを知る。知足。

老子の「足るを知る者は富む」という言葉がある。みずからの分をわきまえて、それ以上のものは求めず、分相応のところで満足することをいう。

ミニマリストはこういった言葉に通じているのだろうと思う。

 

私自身、目指しているのはミニマリストであるが、それに固執するつもりはない。シンプルによりよく生きることができればいいと思っているため、相も変わらず私の部屋には本が多い。それは私にとって必要なものであるからだ。7月の中頃に引っ越しをするのだが、また部屋の中を改めるいい機会になりそうである。ただ喜ばしいことに、年々、手放す量は減ってきている。段ボールを数個、紙袋を数袋、車に押し込んでリサイクルショップにいくということもなくなった。(現在はネットで買い取りを依頼しているというのもあるが)

 

また最近は食生活について、考えている。1日3食も必要なのだろうか、肉をここまで食べる必要があるのであろうか。このあたりは現在勉強・実験中であるので、また追々綴ろうと思う。

人間関係も随分シンプルになった。自分がストレスに感じる人とはできるだけ距離をおくようにしている。故に現在一人暮らしを満喫している。

時間についてはまだまだ改善の余地がある。自堕落にSNSを開いてしまうのはよろしくない。

健康については、まずは無駄についた脂肪を断捨離しようとしている。まだまだ時間はかかりそうではあるが…嘆かわしい。

 

押し付けるつもりは毛頭ない。ただ、私は言いたい。ミニマリストって楽でいいよ、と。