より よく 生きる

よりよく生きるために

本・星に願いを、そして手を。

先月に名古屋にお邪魔してから、ちょっとした習慣ができた。夜、洗濯物を取り入れるためベランダに出た際に、夜空を見上げることである。その時刻、南向きのベランダからは、目の前には木星が、土星が西側、そして東側に月が輝いて見える。

 

これは11/18 17:50頃 の夜空
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画面右上に小さな星のようなものが、見えると思う。

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先ほどの星は画面左、月の方へと流れていく。
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まるで月へ向かうかのように。この流れる星とは、実際は星ではなくISS 国際宇宙ステーションのことである。木星のあたりで存在を発見し、そのまま月の方へとたった1~2分の間に流れ、消えていった。

yu1set.hatenablog.com

以前読んだ、「月まで三キロ」の第五章 エイリアン食堂では、プレアさんと名付けられた女性が空を流れるISSにむかって声をかけるというシーンが印象的だった。私はプレアさんのように声をかけたり ということはしなかったが、その飛翔体をみて、あらためて宇宙は存在するのだと、私には到底なしえないことをしている人がそこにいるのだと、しんみりした。

そして翌19日は月食
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残念ながら月食はうまく写真におさめることはできなかったが、月が闇に覆われそしてまた、少しずつもとの形へと戻っていく様子を見ることができた。隙間時間を見つけては月を見上げ、変わりゆく様子を見るのはとても有意義な時間であったように思う。

 

このように、私の生活の中に星や月や宇宙といった存在が少しずつ浸食をはじめている。私はそれがとても心地よく思う。天体観測用の望遠鏡や、星を撮ることができるカメラ、部屋の中でできるプラネタリウムなんかも欲しいと思っている。(1年くらい熱が続いたら、どれかしら買う予定。)そういった物事は当然、読書にも反映される。

星に願いを、そして手を。

著:青羽 悠

 

現役高校生が描く、「夢とは」を問いかける物語。愛知県某所、町の科学館にはプラネタリウムと併設された図書室があった。主人公を含めた幼馴染4人はそのプラネタリウムで毎日を過ごした。夏休みの宿題をこなす4人に、館長やその妻 乃々さんはこっそりとカルピスをごちそうする。そんな日常。皆、天体が、宇宙が、星が好きであった。それから数年後、バラバラになってしまっていた4人は館長の通夜をきっかけに再会する。幼馴染の1人である薫はその町の科学館に勤めていた。しかし、月末に科学館を閉じることになったという。その準備を手伝ってほしいと依頼し、物語がスタートする。

 

全体を通して、文章は瑞々しいというよりは、青々しく、どこか夢に対して いまだ幻想を捨てきれていないような若々しさを感じた。台詞の一つ一つがまるで決め台詞のようであって、その台詞の言い訳のような説明があとに続く。感想は若いな…ということだった。主人公の佑人は夢を諦め、元カノの里奈は大学院で研究を続け今も 夢であったことを続けているが何故夢を追っているのかに迷い、薫が近しい職につき、春樹は夢をあきらめ家業の電気屋を継いでいる。館長の孫である直哉はまだ夢を見つけることができず、彼の友人となる河村はこれから夢を追いかけようとしている。そして、館長は夢破れた過去をもつ。登場人物にはそれぞれの「夢」に対する立ち位置があり、それぞれの役割がそれぞれの課題であって、答えを探すために足掻いているようなそんな物語であった。

宇宙や星といったものが題材となっているので、新しく知ることがいくつかあり、その点はとても有意義であったと思う。いや、この場合は楽しめたするのが、この本への敬意かもしれない。

 

天文学を職にするというのも狭き門なのだろう。私には未知の存在であるので解りかねるが。そして天文学を学ぶというのは、あまりに広大なのだろう。毎夜、当たり前に空にあるのに遠い存在というのは、少々不思議な感覚がある。

 

洗濯物を取り込む18時ころにはまだ見えないが、深夜になるとオリオン座を見つけることができる。実家にいた時も、一人暮らしを始めた時も、そして今もオリオン座だけは見つけることができる。カシオペア座北極星や北斗七星のように、自分にとって軸となる星座があるのは幸せなのかもしれない。他の星座や星もわかるようになりたい。

 

勉強したいことや学びたいことがこの年になっても尽きない。しかし体力がもたない。この辺りをどうするかが、目下の課題といったところか。とりあえず年内にあと3冊、読書することが目標であるので、それを目指して頑張ろうと思う。