より よく 生きる

よりよく生きるために

より よく・ミラーボーラー星の旅

職場には近隣・遠方問わずあちらこちらからチラシやポスターが届く。大体は美術関係の展示や、セミナーの案内であろうか。それを登録して掲示するのが私の業務の1つであるのだが、たまに心惹かれる広告が届くことがある。今回は近隣で予定もあったので、そちらにお邪魔することに。今回お邪魔したのが心斎橋PARCO。そちらで展示されている「ミラーボーラー星の旅」というもの。

mirrowbowler.elements-t.jp

写真・動画・SNSへのUPがOKとのことであったので、まずその作品を観てほしい。
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お出迎えしてくれるのは、まるで宝石のようなオブジェ。展示は大きく分けて5つのゾーンにわかれており、それぞれにコンセプトが異なる。

 


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まずは1つ目のオブジェ「小さくて大きな自然と宇宙の奇跡」。まるで樹の根でつくられたようなドーム状の囲いの中に足をすすめると、そこにはクリスタルに閉じ込められた植物が浮かんでいる。鏡がうまく使われていて、クリスタルがどこまでも続いているような、永遠や永久といった無限の世界を思い浮かべる。

 

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そして2つ目「記憶のかけら」。個人的にとても好きな作品。

花のような紋様があしらわれた、まるでステンドグラスのようなタワー。調べてみたところ、これはトーテムポールらしい。タワーを中心に、両側にはスピナーとよばれるモビールがくるくると回り続ける。悠久なる時間であったり、宇宙といったワードが浮かぶ。

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ミラーボールが惑星のようで美しく、そこからこぼれる光がまるで銀河のように広がるのがたまらなく美しい。


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3つ目「WAREE 宇宙まん華鏡1.1」。

ドームの中にある、金平糖のようなオブジェ。そこから3本の万華鏡が付きだしている。万華鏡に映し出されるのは、どこかの街並み。そのうちの1つは心斎橋の街並みらしい。まるでその中心になにか未知なる生命体を宿していて、特殊電磁波のようなものを発しているような独特の存在感があった。手のリサイズくらいの大きさにして、部屋に飾りたい。

 

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4つ目、「Innner Voice」

巨大な多面体の中に、核となる球体が存在している。その球体を囲むように不規則に、それでいて球体のように曲げられたパイプ。外側の多面体には雲のような、アメーバのような板で包まれている。それぞれの球体は右回転、左回転と速度・方向もバラバラに動く。

私には中央の球体が地球に、そして外側の多面体が宇宙のように見えた。ライティングは観るタイミングで明るい時間、そして暗闇に包まれる時間が存在する。暗闇の中、多面体に取り付けられた円形のパイプが、オレンジ色の光を放つ姿は太陽の日の出のようにまぶしく、美しかった。


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5つ目、「彩龍舞 chaos&rebuild」。

彩龍舞でサイリウムと読ませるらしい。全体が虹色に輝き、手には宝玉に似せたミラーボールが握られている。天井に存在する龍は光の当たり方が少しずつ変化し、動き波打つようだった。

 

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6つ目、「Light The Light」。

フロアの一番奥に鎮座する、まるで花のような球体。花のようにも、太陽のようにも、生命の息づく惑星のようにも見える。天井から吊り下げられた球体を覆うように、まるでオーロラのように幕が垂れている。そこに映し出される光がとても幻想的だった。

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天井や床もキャンバスのように光が舞って、以前いったプラネタリウムのことを思い出す。宇宙の大きさに比べて、自分は本当に小さな存在で、自分の理解し得ないこの宇宙という世界を「理解できないが存在するもの」として認識する あの不思議な感覚。


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展示のコンセプトをまとめたもの。

 

こういった作品をみたとき、いろいろと自分の中で考察してみるのが楽しい。これは太陽をあらわしているんじゃないだろうか、そうだとしたらきっとここは地球で…と。

 


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6つの作品はそれぞれ独立した世界であるのだが、1つのフロアに存在している状態でみるとそれが1つの世界のようであったり、ストーリーのように見える。太陽の塔の中にはいったとき、生命の進化が1階から上階に上がっていくにつれて進んでいくのをみるように、この部屋にも似た感覚があった。

また音楽、ライティングが時間を追うごとに変化し、深夜の静寂のようにかんじたり、昼の盛りを感じたりすることができる。それぞれのオブジェが時間とともに変化するため、それぞれを最初から最後まで通してみていたい気持ちになった。この音楽とライティングが、異なった世界線を繋いでいるのかもしれない。

ミラーボールという1つの球体からここまで世界が構築される…アーティストの方々がすごい。

 

ところで、私はこのMIRRORBOWLERというアーティスト集団のことを今回初めてしったのだが、調べてみたら2000年から様々なところで活躍しているらしい。また次回、別の展示をされるときはぜひとも拝見したいと思える不思議でかつ幻想的な世界に浸ることができた。私はこの「不思議」が大好きなのだ。理解できない。意味がわからない。が、たまらなく気持ち悪くて、そこで思考し、思いを巡らせ、理論的になろうとする傍ら、ただただ「美しい」や「優しい」といった感覚に浸って痛くなる…あの矛盾した、カオスな感覚。

これらの作品は、いったいどれくらい深い知識の上になりたっているのだろう。私も深めたい。