生まれは大阪、育ちは奈良の私。小学生の頃の遠足は奈良県内、中学・高校共に修学旅行は北海道であったため、実は「京都に遠足」という経験がない。(あったとしても記憶にない。)さまざまな漫画で修学旅行といえば京都ではあるのだが、実はあの安定コースを回るということはした経験がないのだ。記憶にあるだけで「君と僕」「名探偵コナン」「三白眼ちゃん」で京都旅行をしていたというのに…!当然、それぞれの観光地を単体でお邪魔したことはあるのだが、1日で観光地を梯子するというのは実に遠足らしいではないか。思ったらやってみたいのが私の性分である。
京都といえば、紅葉とそして桜。今年のお花見はどうしようかと考えていた際に思い立ってしまったため、今年は「京都の遠足コースをお花見してまわる」ということになった。ちなみに平等院は2019.12に、嵐山は2020.10に同じ同行者とお邪魔しているため、今回はそれ以外の観光地をまわることにした。
当日はあいにくの降ったりやんだりを繰り返す天気であったが、寒くも暑くもなく、気候としては申し分なかった。
京都遠足、1か所目。
金閣寺。英語訳はGolden Pavilionらしい。風がほとんどふいておらず、水面に綺麗にうつった金閣寺の姿が美しい。このまま金閣寺の裏から山の方にぬけて観光ができるのだが、これが結構歩く。金閣寺にお邪魔したのは10年振りらしい。この10年で様々なことがあったが、こうした観光地は変わることなく、きっと私が死んだ後もこのまま遺されていくのかと思うと不思議な感覚であった。あと金閣寺の建物は目に慣れないためかどうしてもプラモのように感じてしまうのは私だけだろうか。(ちなみに同行者はハリボテといっていた)
次にお邪魔したのはこちら。
蹴上にあるねじりまんぽと呼ばれるトンネル。
螺旋状に煉瓦が積まれている。このすぐ上を列車が走るのだが、こうすることで耐久性が増すらしい。歩いてみると三半規管に影響するのが、軽い頭痛がするので要注意。
そしてトンネルをぬけるとそこは、桜並木だった。
接写レンズ練習中
蹴上といえばインクライン。この傾斜鉄道で船を運んでいたらしい。端から端まで桜並木が続くのだが、ここを歩くことができる。廃線好きにはたまらない。この枕木の感じがレトロで良い。
桜と線路と
終点から見上げるとこんな感じ。なかなかの迫力。
そこから移動して 哲学の道 へ。
桜と菜の花と川と。
1.8km続く哲学の道も桜並木になっており、目が飽きることがない。どこを撮っても美しい景色が続いていた。
美しい景色だった。
哲学の道をずっと抜けていくと、到着するのが 銀閣寺。
比較するのはよくないが、やはり銀閣寺の方が落ち着くというか、安心するというか…。住むならやはり銀閣寺だな、と失礼な事を考えていた。ちなみに銀閣寺内も結構歩く。
銀閣寺を抜けたあたりから雨脚が少々強くなってきた。バスと電車を乗り継いて、東山の方へ移動し、散策することに。
数年前に別の友人たちと立ち寄ったお寺。サルボボのようなものが大量にあるため、勝手に「ボボ寺」とお呼びしている。「きのう何食べた」の映画でお二人が撮影されていたので、聖地巡礼を。
八坂神社。雨の中であったので、お参りだけさせて頂き、次へ。
職場の方におすすめされた円山公園の枝垂れ桜。結構な大きさで圧巻だった。そこから二年坂を抜けるように進み…
普門茶屋へ。以前から気になっていた わらび餅を頂くことに!ぷるんぷるんのわらび餅。
まずはわらび餅・餡・クリームをモナカに挟んでいただく。モナカのサクっとした食感と餡・クリームのまろやかな食感、そしてわらび餅のプルプルとした食感が面白い。甘すぎないのがまたいい。
ちなみにモナカは清水の舞台の形になっている。可愛い。
そして残りのわらび餅はきなこと黒蜜を合わせて頂く。このきなこが香ばしく、黒蜜もほのかな苦みがある。わらび餅にもしっかりと味があるので、つける具合を調節して食べるのが実に楽しかった。
おやつ休憩をはさみ、清水寺へ。
いつ見ても圧巻な景色。
右側の舞台、下に桜、そして、左側の京都タワー。
舞台の足場はいつ見ても美しい。釘を使わずにくみ上げられているのが、素晴らしい。どうしてこんなものを作ることができたのか…よく崩れないものである。
いつもお世話になっている七味屋さんで七味を購入。あとは二井三というお香屋で古都香というお香も購入。家でのリラックスタイムに使おうと思う。
この日、1日で歩いたのは2万4000歩。またも足がパンパンになってしまったが、The 京都を観光するというのも楽しかったので良し。満開に咲く桜も綺麗だった。京都はこれで行きたい場所はあらかた行ってしまえたように思うが、次はいつくることになるだろうか。以外とすぐにお邪魔することになるかもしれない。京都は身近ゆえ、何度きても楽しめるから。
さて、次の予定はまだ決まっていないが、何時、どこに行けることやら。旅行貯金もまた頑張らなくては。楽しみである。