より よく 生きる

よりよく生きるために

映画・真夏の方程式

真夏。私が住むのは盆地のただなかであるので、湿度が高く、また当然温度も高い。毎日のように夕刻になればスコールのような雨が降る。夜はその雨のせいで一層湿度が増して、サウナのような空気を身にまとって生活しているようなもの、といえば伝わるだろうか。近くに海でもあれば、風がながれて違うのだろうが、生憎海はない。真夏の海辺も長らく訪れていないが…いつか、シュノーケリングでもしにいきたいものである。

真夏…といわれれば、浮かぶ映画はサマーウォーズとこの真夏の方程式

 

今回は真夏の方程式についてネタバレ交えて綴っていこうと思う。

前回観た「容疑者Xの献身」同様、ドラマ「ガリレオ」シリーズの劇場版。

とある電車内、他の乗客と口論になっている恭平という少年と出会う。10歳ほどの彼は、1人、伯母夫婦が営む旅館に滞在することになり、その道中だったらしい。口論の原因は電車内での携帯電話の通話だったのだが、心配した両親からの電話を切ることはできず、また電源を落とすと両親に連絡がいくシステムになっている。それらの雑音が不快だったのか、湯川は携帯をアルミホイールで包むと電源を落とさなくても電話がかかってこないことを伝える。

湯川や恭平が到着した先は玻璃ケ浦という浜辺の町。そこでは海底資源の開発が計画されている。湯川はその説明会に招待されていた。説明会には賛成派・反対派が多く参加している。その反対派の中に川畑成実という女性がいた。彼女は環境活動家であり、玻璃ケ浦を守るために活動しているが、少々過激にもうつる。彼女の実家は「緑岩荘」という旅館を営んでいるのだが、そこは湯川の滞在先であり、恭平が宿泊している旅館であった。

その夜、恭平は足を悪くしている伯父に花火に誘われる。真夏の夜に映える打ち上げ花火が美しい。しかし、次の日の朝。恭平は物音で目が覚める。それは警察のサイレンや、人の話し声だった。窓から外を見てみると、それらの音源となる物事は自分がいる緑岩荘の周りに集まっているらしい。

この緑岩荘の宿泊客であった塚原という男が変死体となって発見されたのだった。

恭平は遺体の発見場所が不自然なことを湯川に説明する。普段、子どもが嫌いで蕁麻疹すらでる湯川だが、この恭平という少年にはそれがでないらしい。今までのように、警察からの調査依頼も来たことや、様々な理由が重なり、湯川はまたもこの事件の真相を究明しようと動き始める。しかしそこには川畑一家にまつわる秘密がまるで根のように絡み合っていたのだった。

 

真夏の方程式」では柴咲コウさんが降板されていたため、実はきちんと観ていなかった。以前、地上波でやっていたときに、事件の解明部分だけをみていたので、概要は把握していたが、今回やっと全てを理解したということである。

真夏の方程式」は「容疑者Xの献身」のアンサー映画のようなものなのだろうか、とふと思った。あのラストがあったからこそ、今回のラストはこのような形になったのではないだろうか。ラストで恭平にかけた言葉も、湯川自身が以前、内海刑事に言われた言葉と重なって聞こえた。湯川も経験値をつんでいるのだと、ほっこりした。

この映画はとんでもないバッドエンドだ、「容疑者Xの献身」よりも。どうしても彼ら(恭平や川畑一家含め)のこれからが心配になってしまう。しかしながら、塚原の描写が少ないせいかあまり感情移入や、何かしらを抱くことがなかったのが残念でならない。もうすこし殺された無念のような描写が原作にはあったのだろうか。気になる。

 

はてさて、これでガリレオシリーズの映画2本を見切ったわけだが。実は今まで東野圭吾作品を読んだことがない。前回でも少しふれたが、あまりサスペンスやミステリーに触れてこなかったのだ。なんならサスペンスとミステリーの違いすらよくわかっていない。そういえば妹は過去にガリレオシリーズを読んでいたようで、原作の湯川のイメージとドラマの湯川のイメージは違うと言っていた(別に否定的意見というわけではなく)。私はドラマしか知らないのだが、原作の方も気になってきた。少し「真夏の方程式」のことを調べていた際も、原作にしか出てきていないキャラもいるらしい。尚更気になる。

…とはいえ、触れるのはいつになることか…案外すぐかもしれないが。機会があれば読むかもしれないし、読まないかもしれない。とりあえず、次の映画が楽しみであることに間違いはない。