より よく 生きる

よりよく生きるために

映画・海街diary

6月某日。梅仕事を行った。少し遅めの梅仕事だった。

ふと、以前ちらっとだけみた映画のことが頭をよぎった。確か金曜ロードショーでやっていて、ワンシーンだけ観たのだ。全貌は把握していない。出演キャストが豪華で是枝監督の作品で…あぁでも是枝監督なら話が重いのだろうか。でもあのシーンからは重々しい雰囲気は感じられなかった。そうして、ふとよぎっただけのその映画のことをここ数日考えていた。そうだ、次はこれを観ようと自然に決めていた。

海街diary

 

勘違いしていたのだが、主演は綾瀬はるかさんだったらしい。何故か、広瀬すずさんだと思い込んでいた。長女 綾瀬はるかさん、次女 長澤まさみさん、三女 夏帆さんの三姉妹。父親は随分前に別で女性を作り失踪、母も別で家庭をもうけ出ていったのが 長女 幸がまだ高校生の頃だった。残された鎌倉にある一軒家で暮らす三人。そんなある日、父親が他界したことをしる。そして、母親違いの妹の存在をしるのだった。わけあって母親違いの妹 すずを引き取ることになり、4人での暮らしが始まる。

 

それぞれに父親、母親に思うところがあり、姉妹での役割も「らしさ」もしっかりとしている。あるいみ、それぞれが わかりやすいキャラクター設定をしていて、それぞれがらしい考えをし、らしい対応をしていた。

全体的に重苦しいところは一切なく、比較的安穏と暮らしが続いていく。しっとりと、でも爽やかな作品だった。海街diary、たしかにとある日常なのだ。

 

舞台となるのは、鎌倉。極楽寺駅七里ヶ浜江ノ電など随所に鎌倉らしいスポットがでてくるのも嬉しい。ながらく鎌倉方面にいけていないが、やはりこの時期になるとあの湿度のある鎌倉に行きたくなる。ことしの紫陽花もきっと美しいものだったのだろう。

余談だが、この作品を観ていて、何度も思ったのが「綾瀬はるかさん、美しすぎんか」ということ。肌の透明感や、少々野暮ったい衣装…しかし凛とした立ち居振る舞い。いや、うつくしすぎんか…。そもそもキャストが豪華なので、常に映像がありがたかった。

 

話を戻すとして。作中に出てくる、たくさんの食べ物が印象的だった。おはぎ、カレー、アジフライ、生シラス、南蛮漬け、そして冒頭で述べた梅。庭には梅の木が埋まっていて、そこでなった梅を梅酒にしているらしい。毎年、梅仕事をしているそんな風景が目に浮かぶ。しらなかったのだが、梅酒の味を染みさせるために梅に竹串をさすらしい。今年はできなかったので、来年はやってみようと思う。

私がみたワンシーンは、長女 幸と、すずが縁側で漬けた梅を楽しんでいるシーンだった。お互いの名前の書かれた梅を攻撃しじゃれ合うシーンが、少しずつお互いの中がゆるやかに、ほぐれているように見えてよかった。

 

是枝監督の作品といえば、随分と前に「誰も知らない」をみて以来だろうか。映画館でアルバイトをしていた際に、「そして父になる」も少しふれたか。どうしてもその印象からか「重い」というか、そういう先入観が抜けなかった。こう、まとわりつくような重さというか、あとで鬱っぽくなってしまいそうな、何か。

ただよくよく考えてみれば「誰も知らない」もパッと見てわかるグロテスクさや、痛々しさのようなものはなかった。もっと自然に、しかし内面から伝わる何かに考えさせられることはあったとしても。重いにも種類があるらしい。食わず嫌いをしてしまっていたのかもしれない。「万引き家族」を観よう観ようで観れていないのだが、そろそろ見時なのかもしれない。

 

とりあえず、鎌倉いきたい。