より よく 生きる

よりよく生きるために

映画・恋は雨上がりのように

皮膚が濡れたまま、そこが擦れると皮膚が痒くなる。汗疹のようなものだろうか。しかしだからといって常に降りかかる雨にを拭いても拭いても濡れるわけであって、私は結局、雨の思うままそれを享受するしかないのだ。別段嫌いというわけでもないが、雨が好きになれないでいる。

そういえば、敬愛してやまない堂本剛さんがFUNK音楽を聴くようになってから雨が好きになったと仰っていた。FUNK音楽を理解できない私では、憧れは募るものの、その境地には達することができないでいる。いつか、私も雨を好きになれるだろうか。

 

雨はさほどだが、雨音は好きだ。豪雨のようなけたましい音をたてるのはご遠慮願いたいが、細雨のような しとしと と窓を濡らすくらいの雨音は聞いていて癒される。よくYouTubeのBGMチャンネルでも雨音が流れているのがあるが、結構好きだ。雨音や波の音は1/Fゆらぎのような何かがあるのだろうか。詳細は知らない。

 

雨の時期といえばの映画を観たので、感想を綴りたいと思う。

恋は雨上がりのように

 

高校二年生の橘あきら(17)は、アキレス腱のケガで陸上の夢を絶たれてしまう。偶然入ったファミレスで放心しているところに、優しく声をかけてくれたのは店長の近藤正巳(45)だった。それをきっかけにあきらは、ファミレスでのバイトを始める。バツイチ子持ちで、ずっと年上の近藤に密かな恋心を抱いて…。

あきらの一見クールな佇まいと17歳という若さに、好意をもたれているとは思いもしない近藤。しかし近藤への想いを抑えきれなくなったあきらはついに近藤に告白する。近藤は、そんな真っ直ぐな想いをそのまま受け止めることができず…。

真っ直ぐすぎる17歳、冴えない45歳。ふたりに訪れる、人生の雨宿り物語。

(Amazonvideoより引用)

 

世の中には、いろんな趣味の人がいて。一見差別的な用語のようにも昨今では捉えられるのかもしれないが、デブ専とかそういった一つのジャンルの人を好む方々というのは少なからず存在する。私の場合はオジ専というらしい。ただオジサンであればなんでもいいわけでは当然なくて、ようはイケオジが好きなのだ。佐々木蔵之介さんやアランリックマンみたいなイケオジを見ていたら肌艶が良くなるような感覚がある。

 

大泉洋さんがイケオジかと言われると、どうだろうかといったん考えるのだが、この作品における大泉さんはもう本当にイケオジなのだ。一見頼りないのに、困ったときに寄り添ってくれる、そんなかんじの…なんというか、ホットミルク系のイケオジなのだ。決してコーヒーのようにダンディでもないし、紅茶のようにスマートでもない。しかし、ホットミルクが無性に飲みたくなる日もあるではないか。そんな大泉さんを楽しむことができる。

 

原作は純文学のようだ、と聞いていたので、映画もそうなのかと委縮してしまっていたのだが、そんな気難しいものはなく、それこそサイダーのように気軽にみることができた。

ヒロイン役の小松奈々さんもとてもよかった。原作の絵を少々拝見したのだが、モデルにした?と聞きたくなるくらい、よく似ていて驚愕した。あのすらっとした美しさと、時折見せる笑顔のギャップが堪らなく可愛い。ときに、何度が着ていた「空手チョップ」Tシャツが気になるのだが、あれの元ネタは何なのだろうか。何故購入したのか、気になって仕方ない。

 

物語としては、実は夢破れた二人がそれぞれの境遇から夢と対峙する。いつまでも「執着」してしまう小説と、もうすることができない陸上と。年齢による視点の違いや、向き合い方の違い、その辺りの描写が個人的にとても心惹かれるものがあった。恋愛映画という枠にはとどまらない何かがきっとあるように思う。

 

余談ではあるのだが「おにぎりあたためますか」を視聴していたものとしては、友人役が戸次さんなのも良い。あの辺りは一人で小躍りできるくらいにテンションが上がった。え、めっちゃキャストわかってるやん、え、なによ…とブツブツと呟いてしまったことは内緒である。